長草の古窯跡 [長草のこと]
それほど遺跡が残っていない大府にあっても、古窯跡はよく発見されている。長草にも深廻間のあたりで発見されている。
知多半島では、6大古窯の一つ、常滑焼が有名であるし、知多半島から北へ行った猿投は、平安時代から焼き物の産地であった。その北には、これまた6大古窯の瀬戸がある。愛知県のこの南北のラインは、焼き物に適した土が採れ、古代から現代に至るまで、日本の焼き物の中核を担ってきた。
したがって知多半島では、常滑以外の大府市、半田市、東海市、東浦町、武豊町などにも古窯の跡が広く残っている。中には、そこで試しに焼いてみて、焼き物に適した環境であるかどうかを調べた窯もあるようだが...。産業としての窯業は、近世にかけて、常滑に集中していったようだ。
今でも、区画整理などのため掘り起された地層を見ていると、古窯が発見されている辺りには、確かに粘土層を確認することができる。私も子供と粘土を採って遊んだりした。
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